井戸が壊れて水が出ない方へ 「井戸の公費修理制度」のご案内
地震で井戸やポンプが壊れ、飲み水が得られず困っている市民のために、市が修理代金を直接業者に支払う公的制度(災害救助法・住宅の応急修理)が始まりました。1世帯あたり最大75.7万円まで支援されます。
すでに業者へお金を全額支払ってしまった修理は、対象外になります。
この制度は、市が業者に直接工事を発注・支払いを行う「現物給付(げんぶつきゅうふ)」という仕組みです。後から領収書を持参して現金の払い戻し(償還払い)を受けることはできません。
※「水が出なくて困るのですぐ工事を頼みたい」という場合も、工事前に必ず八代市の受付窓口またはコールセンター(0965-65-7722)へご相談ください。
いくらまで出る?
最大 75.7万円 / 世帯材料代、工事の手間賃、水質検査代を含め、1世帯あたり最大75万7,000円(税込)まで公費で負担されます。原則として自己負担はありません(限度額を超える工事を除く)。
ご近所と共同利用なら
最大 302.8万円(4世帯)隣同士の世帯など最大4世帯で1つの新しい井戸を掘って一緒に使う場合、「75.7万円 × 世帯数」まで合算して利用できます。
写真撮り忘れの救済あり
業者の証明書で代用可「急いで直したため、工事前の写真を撮り忘れた」という場合でも、修理業者が被災状況を証明する書類(様式第9号)を提出することで受け付けられます。
1. わたしは使える? 対象となる方の条件
以下の5つの条件をすべて満たす世帯が対象となります。ご自身が当てはまるかご確認ください。
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① 自宅の敷地にある井戸やポンプが地震で壊れたこと
地震の揺れや地盤変動によって、井戸本体、地下配管、電動ポンプ、砂取器、受水槽などが壊れた世帯が対象です。 -
② 井戸が、飲み水を得る「唯一の手段」であること
上水道(水道管)が通っていない地域、または上水道を契約しておらず井戸水だけで生活していた世帯が対象です。井戸が壊れたことで「水が飲めず、このままでは家に住めない」状態であることが必要です。 -
③ 単なる「泥抜き・洗浄」では水が出ないこと
井戸を掃除(洗浄)しても水が出ない・濁りが取れない場合や、ポンプ・配管などの機械自体が壊れている場合が対象です。 -
④ 井戸を修理すれば、自宅で生活を続けられる見込みがあること
水さえ復旧すれば、今後も自宅で生活を継続できる世帯が対象です。 -
⑤ 水が出るようになったら、ご近所の給水に協力すること
井戸が直った後、まわりの地域で水道断水が続いている間は、ご近所の方に水を分けるなど、可能な範囲で助け合いに協力することが約束事となっています。
「自分の貯金だけでは修理が難しい」という方のための制度ですが、住宅ローンや年金暮らしなどの個別事情も考慮して柔軟に受け付けられます。「自分は対象になるだろうか」と迷ったら、あきらめずに市の相談窓口へお尋ねください。
2. どんな工事が公費で直せる?
飲み水を確保するために欠かせない、以下のような工事が公費(最大75.7万円)の対象になります。
壊れた電動ポンプ、地下配管、蛇口、砂取器、受水槽などの取り替えや補修、ポンプ台座(コンクリート基礎)の修理。
地震で井戸が埋まってしまったり水が枯れてしまった場合、新しく掘り直す工事や、より深く掘る工事。
壊れなかったご近所の井戸を複数の家で分け合って使うために、ポンプを増強したり配管をつなぐ工事。
井戸を掘り直したあと、安心して飲める水かどうかを調べる水質検査(大腸菌・一般細菌など11項目)の費用。
3. 支援限度額の計算シミュレーター
1世帯単独で使う場合と、ご近所で1つの井戸を共同利用する場合の支援限度額を計算できます。
4. 申し込みから工事完了までの 3ステップ
被災者の方が業者へお金を立て替える必要はありません。市と業者が直接やり取りします。
市役所の窓口または電話で相談する
まずは八代市のコールセンター(0965-65-7722)または本庁舎1階の受付窓口へご相談ください。制度の説明を受け、申請書類(申込書)を受け取ります。修理業者が決まっていない場合は、対応可能な業者の案内も受けられます。
修理業者に見積もりを作ってもらう
修理業者に壊れた井戸を見てもらい、見積書を作成してもらいます。工事前の被災状況の写真を業者に撮影してもらってください。
※注意:この段階では絶対に工事を始めず、代金も支払わないでください。
市へ申請書類を提出 → 市が業者へ発注・支払い
見積書と申込書を市役所へ提出します。市が審査して決定すると、市から業者へ修理依頼書が出され、工事が始まります。工事が終わると市が完了を確認し、市から業者へ直接代金が支払われます。
5. 「工事前の写真を撮り忘れた!」という場合もあきらめないで
水が出ないと生活できないため、「市に相談する前に急いで直してしまった」「壊れた状態の写真を撮らずに直してしまった」というご家庭も多いと思います。
工事前の写真がない場合でも、工事を行った修理業者が「どこがどう壊れていたか」「どんな部材を取り替えたか」を図面付きで証明する書類(様式第9号:証拠写真代替資料)を作成・提出することで、公費修理の対象として認められる特別な救済措置があります。
「もう直してしまったから無理だ」と諦めず、まずは施工した修理業者や市の窓口にご相談ください。(※工事後の写真は必ず必要です)
6. 井戸が直るまでの水はどうする?(要配慮世帯への個別給水が「災害救助費」の公費対象に決定)
井戸の修理や掘り直し工事には一定の時間がかかります。給水所まで自力で水を汲みに行けない高齢者や障がい者世帯のために、熊本県と八代市は「自宅への個別給水(給水タンク設置・給水袋配送)」を災害救助法に基づく公費負担(災害救助費)の対象とすることを決定しました(令和8年10月21日公表)。
要配慮世帯への個別給水支援(給水タンク設置・戸別配送)
従来の災害救助法は「避難所などの給水拠点(給水所・給水車)」での受け渡しが原則でしたが、現に住家で水が得られず給水所への移動が困難な「要配慮世帯」に限り、自治体がNPOや地元民間事業者に委託してご自宅へ個別配送・タンク設置を行う費用が、国の災害救助費(公費)の対象として正式に認められました。
・同居家族がいない妊産婦の世帯、乳幼児のいるひとり親世帯など、特に配慮を要する世帯
・周囲に住家がなく孤立しており、給水拠点まで相当の距離がある世帯
※自力で給水所まで移動・運搬できる世帯は原則対象外です。避難行動要支援者名簿や被災井戸の実態調査をもとに把握・対応が進められます。
・飲用水だけでなく、飲用に適した水による生活用水全般(手洗い・調理等)が公費の対象です。
・この個別給水で命と暮らしをつなぎながら、「複数世帯(最大4世帯)による共同井戸の掘り直し(応急修理制度・最大302.8万円)」や水道本管への接続を計画的に進め、恒久的な生活再建へとつなぎます。
八代青年会議所による「水の配達サービス」(生活用水)
八代市・氷川町を対象に、八代青年会議所が自力運搬困難な世帯へ生活用水(トイレ等の水)の戸別配達を行っています。
※食料品は8/31、飲料水の配送は9/30をもって終了しました。現在は生活用水のみ対応しています。
生活用水確保用の「ホース・資材」無料貸出(八代市環境課)
近隣の水が出る井戸や外散水栓から自宅へ生活用水を引き込めるよう、八代市が耐圧ビニールホース(30m巻)・ホースバンド・継手ジョイントセットを無料貸出しています(1世帯1セット・復旧まで)。各校区コミュニティセンター窓口で受付中(家族や支援者による代理受領も可能)。
八代市の相談窓口・コールセンター
制度の内容、対象になるかどうかの確認、書類の書き方など、専門のスタッフが丁寧にご案内します。ご家族やケアマネジャーからの代理相談も可能です。
(平日および日曜日も受け付けています)
■ 申請受付窓口(直接持参される場合)
場所:八代市役所 本庁舎1階「会議室A」(井戸復旧等支援事業 申請受付窓口)
時間:午前9:00〜12:00 / 午後13:30〜16:30(平日・日曜日)
■ 水質検査についての相談窓口
八代市役所 環境課:電話 0965-33-4114(1検体あたり1,000円の補助金あり)
八代市・熊本県の公式一次情報・原資料
本ガイドは八代市および熊本県が公表した公式資料に基づいて作成しています。申請・ご相談の前に、最新の公式発表・要領原本もあわせてご確認ください。
給水所へ行けない高齢者・障がい者・妊産婦等の住家へタンク設置・給水袋配送を行う個別給水支援を災害救助法上の公費負担とする決定通知。
制度の全条項、対象要件、限度額、工事範囲、共同利用特例、全申請様式(様式第1号〜第9号)を収録。
八代市公式ウェブサイトによる被災井戸修理の制度概要、受付窓口、最新の更新案内。
井戸の支援(p.46/PDF 52枚目)をはじめ、全58件の被災者支援制度・窓口を網羅した公式ハンドブック。
改訂版の発行状況や支援制度の追加・受付開始情報を随時発信している八代市の公式ポータル。
八代青年会議所による高齢者世帯等への個別水配達(生活用水)の対象条件・受付窓口。
近隣井戸等からの生活用水引き込み資材(耐圧ホース30m・継手セット)の無料貸出要領。
隣家の外散水栓からの給水方法、動画解説、配管直結防止ルールと注意点。
この「井戸等の応急修理実施要領」は、熊本県が制定した災害救助法に基づく制度であり、八代市だけでなく熊本県内の災害救助法適用20市町村(水俣市、山鹿市、菊池市、宇土市、上天草市、宇城市、天草市、合志市、美里町、大津町、菊陽町、西原村、御船町、嘉島町、益城町、甲佐町、氷川町、芦北町、津奈木町)にも共通して適用されます。八代市以外の市町村にお住まいの方も、お住まいの役場・市役所の被災者支援窓口へお問い合わせください。